ご無沙汰しております!
久しぶりの投稿になにやら重いタイトルです。(笑)
だいたいの方々は似たような言葉を聞いたり感じたり言ったりしているのではないでしょうか。
これは仕事だけに限らず様々なことに当てはまることでしょう。
我々、林業の現場でも目の当たりにします。
林業のフィールドは山がメインです。対象は木々です。これらは先人たちが汗水流して植えて繋いでくれたバトンです。
木々はもちろん生きています。成長の過程で様々な外敵や気象による影響から身を守りながら年を重ねます。
中でも外傷による防御反応は製材されたときに目に見えて分かります。それは業界の価値基準からすれば悪くとらえられる物なのです。
左が過去の傷により変色した木から挽いた板。右が無傷の板。
年輪の数は一年に一つずつしか積み重ねられません。どれだけ可愛がっても、丹誠込めても、誉めても貶しても一つずつ。
しかし、我々は何十年と積み重ねられたら先人のバトンを一瞬で傷物にできてしまいます。
仮に50年無傷で育てた木も1秒で傷物です。
もちろん伐って出す木なら問題は無いです!
変色は修復過程、修復後の話なので。
自分が残すべき数十年の歴史に傷をつけたときには申し訳なさが込み上げます。情けない!くやしい!ごめんなさい!
時間をかけてもこの失態は木の中から消えることはありません。外側は綺麗に修復されても中身に刻まれ、残り続けます。
人間関係でもそうかもしれません。
一つ一つの行いで築く信頼はちょっとしたことで崩れます。そして修復は困難を極め、完全にもとと同じとはいかない。
お客様相手でも、社内でも。
ただ、そうであってもより強く誠心誠意励むよう成長するのみ!
仕事は信頼。仕事で山に入る度に襟を正されます。
作業員 衣笠