2022/06/19

巨木にまつわるエトセトラ

神戸森林植物園

ここにはアメリカから来たセコイアオスギの輪切りがあります。

その大きさには本当に驚かされます。
普段、木を伐っている仕事だからこそ感じるその特別さ。

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直径は5mを超えるとのこと!
どうやって伐ったのでしょうか。

どんな衝撃だったのでしょうか。

妄想が膨らみます!

大きいこと以外に目がいく点がありました。
それは年輪のつまり具合。
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若いときから年輪は一定のスピードで、細かな幅で成長しています。

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伐採されるその時まで成長力は落ちていません。

長生きする木はゆっくりとずっと同じスピードで成長します。
そんな木を間伐で残して行くのも一つの技術です。


そして、もう一つ目を奪われたのがこれ!
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伐採に使用されたチェーンソーです!
なんと大きいのでしょう。
山田林業が所有するチェーンソーなんておもちゃに感じる大きさです。

バーが長い!約88インチ。(我々は普段、20インチを使います。)

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大きい木を切るためには切れ味の良いチェーンが大事です。

刃は角刃、上刃目立て角は割と鈍角に仕立ててあります。
実際にこの刃が使われたかはわかりませんが、刃からアメリカの木こりの意志を感じることができました。


こんな木を切ってみたい。伐った人の話を聞いてみたい。売ったらいくらになるか試したみたい。

色んな思いが錯綜しました。


作業員 衣笠