2020/12/27

直感と実感

年末!
2020年も終わります。
今年も自分自身がどれだけ成長できたのだろう…、そう自問自答しています。

そんな中、弊社の作業員が無事に終えた伐採があります。

まずは写真を
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お墓が真後ろに控える中、クスノキを伐採した写真です。

広葉樹は杉や桧と比べて枝の付き方、樹種の多様さ、それに伴う強度の違い、重さの違い等、複雑な木が多いです。


なので重心の見極めやチェーンソーの切れ込みの入れ具合に熟練度が求められます。


どんな伐採も安全を求めながらも効率的に最短の時間で仕上げたい物です。

それを叶えるには技術力が高くなくてはならないでしょう。


伐採する木は一つとして同じものはありません。
伐る前に重量や強度を何かの機械で細かく計測なんてできません。

全ては作業者の勘に委ねられます。

といっても、博打ではありません(笑)

物理学的、力学的な思考なくして伐採の理屈は語れません。その理屈の上に技術と経験が乗っかっています。それが無ければ勘は全く当てにならない戯れ言になります。


今回のこの伐採は私の後輩にあたる作業員が行いました。
決して後ろには倒せないプレッシャーのなか見事に達成したことに大きな意義を感じます!

当人曰わく、このシチュエーションなら倒す方向はここしかない!と考えを巡らせ、チェーンソーコントロールも考えたとおりに行い伐採したとのこと。

今まで練り上げた技術でもって育てた勘が見事に作用したことは本当に素晴らしい!!

木をみて、状況をみて働く「直感」をどれだけ成長させられるかが伐倒者のレベルを上げる大きな役割を担っています。

直感を信じ、倒して得られる「実感」が大きな財産なんです。


そんな現場をいくつ踏めるかで作業者としての幅も変わってくるのかなぁと思います。


うらやましい!
私ならどう伐倒していただろうと思いを馳せつつ。
私の技術もどこまで伸ばせるのか…。負けないように頑張ります!

クスノキの伐採、お疲れ様でした!