真面目な話を一つ。
どんな分野においても、先輩から後輩への技術の伝達は欠かせないです。
林業においては、作業の流れを組み立てること、伐採のこと、機械の操作のこと、造材のこと、などなどあります。
それらをどうすれば、より発展できる形で伝えられるのか…。
ここ数年はそんなことばかり考えています。
現時点での結論からいうと、技術を伝えるのではなく、技術を追求する楽しさを伝えるべきではないかと考えます。
私自身が、それを極めているとは到底言えるはずもありませんが…
伐採だけに焦点を絞り、振り返ってみると、自分の口から伝えてきたことはほぼ自分しかわからない「感覚」でした。
それは他人に、しかも初めての人間に100%理解してもらうのは不可能なことです。 感じ方が違うので。
そんな伝え方をしていると、聞いている側はついていけずに心が離れてしまいます。(よほど熱心な人でない限り)
加えて、伝える側が後輩に対して求めているのが、自分の技術の再現であった場合は特に歯車が噛み合わなくなるでしょう。 持っている感覚が違うので。
では、技術追求の楽しさを伝えるにはどうするか……
後輩の予想を常に上回るような伐採を見せても、「あぁ…この人だからできるんでしょ…」と諦められたり、知的好奇心を刺激するような説明を考えてみるも、なかなか喚起できない。
結局、自身の伝える技術が不足していることに悩まされています(笑)
きっかけさえあれば、あとは勝手に技術を追求していくと思うのですが…。
その人のペースに合わせて、要所要所で好奇心を刺激できるよう頑張ります。
そして、それによって自分自身にも刺激が与えられれば、最高の関係だと思います。
ちょっと何を言いたかったのかよくわからなくなってきました。
今日はここまでで……
作業員 衣笠